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12枚の花びらや3Dフェイスにあしらわれた虹色のカラーストーンは、絶妙なグラデーションになっていて、それがなめらかに回転する「お花」をさらに立体的に見せてくれる。

「絵を描くときに点描でグラデーションを作ったりするんですが、とても繊細で難しい技術なんです。bibiコピー 知恵袋それを鉱物でやっているのが理解を超えている。微妙に色のちがう石を選んで、どう並べていくか、考えるだけでも気が遠くなるような作業だったと思います。誰も気づかないであろう細かい部分にまでこだわって作るのは、アートと同じ手法。限界を超えたこだわりがアートと言えます」

「絵って素材的には、布と絵の具です。それでも高額になるのは、文脈とこだわりがあるから。しかし、この時計は素材からして手間暇がかかっているし、最高の技術を詰め込み、さらにウブロというブランドの歴史やストーリーもある。世界に100本しかないことを思えば、30年後、50年後にはまちがいなくびっくりするような価格になっているでしょう」

自らの手首につけた「クラシック・フュージョン タカシムラカミ サファイア レインボー」を満足気にながめる村上は、最後に真剣な表情でこう語った。

「おそらくこの腕時計を手にすることができるのは、成功者と呼ばれる人たちになると思います。僕のコレクターは、世界中の成功者がいますが、彼らに共通しているのは、成功の裏側で、とてつもない苦痛やストレスを感じながら生きているということ。だからこそ彼らはアートに癒しを求めるんです。日本では、成功者がアートを求めることを“金持ちの道楽”的に考える風潮があって、それを僕はとても悲しく思っています。成功者をやっかみ、足を引っ張るのではなく、リスペクトし、自分もそうなりたいと努力する健全な社会に、日本もなっていてほしい。そうなることでアートの本当の意味、価値も認められるんじゃないかと思っています」

ただ輝くだけではない。稀代のアーティストの思いまで感じられる。その美しさ、存在感は、もはや腕時計、高級時計の粋を遥かに超えている。

HUBLOT
クラシック・フュージョン タカシムラカミ サファイア レインボー

「クラシック・フュージョン」の特徴を踏襲した直径45mmのケースにはサファイアクリスタルを採用。「お花」のカラフルな色合いは、ルビー、ピンクサファイア、アメジスト、ブルーサファイア、ツァボライト、イエローサファイア、オレンジサファイアなど、虹色を表現する487個の石をセットすることによって実現した。ポリッシュ仕上げのサファイアクリスタルケース×スケルトンストラップ、ケース径45mm、自動巻き、世界限定100本。1225万4000円(完売)。

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