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2022新作シーマスターを比較する

ヴィンテージ・シーマスターの話題になったので、最新のシーマスター 300とオメガの他のモダンなシーマスター、そしてヴィンテージモデルを比較するのはよい考えだと思いついた。そこで、オメガのダイバーズウォッチを代表する、まったく異なる時代に製造された2本のモデルを選んでみた。ひとつは1967年に製造されたヴィンテージのシーマスター300、もうひとつは1990年代の象徴的なボンドシーマスターのデザインを踏襲した現代のシーマスターダイバー300Mである。

新しいシーマスター300は、多くの点で両方の時計の特徴を併せ持っている。ダイバー300Mから現代的な構造と機能を受け継ぎながら、波模様のダイヤル、赤いテキスト、90年代のブレスレットなど、現代的なデザインの装飾を排除されている。ヴィンテージモデルを見ると、数字のレイアウトや“Seamaster 300”表記など、新型シーマスター300がどこからインスピレーションを得ているのかがわかる。

オメガ シーマスター300 コーアクシャル マスタークロノメーター 41mm 234.32.41.21.01.001

スーパールミノバは、ダイビングでの使用を考えてベゼルのドットと分針はグリーンに、その他はブルーに発光する仕様となっています。シースルーバックから覗くムーブメントには、60時間パワーリザーブ、METAS認定のマスタークロノメーターCal.8912を搭載。
型番 234.32.41.21.01.001
機械 自動巻き
材質名 ステンレス
ブレス・ストラップ ストラップ
タイプ メンズ
カラー ブラック
文字盤特徴 アラビア
外装特徴 シースルーバック
回転ベゼル
ムーブメント Cal. 8912
ケースサイズ 41.0mm

オメガ シーマスター ダイバー300 コーアクシャルマスター クロノメーター クロノグラフ 210.22.44.51.01.001

型番 210.22.44.51.01.001
機械 自動巻き
材質名 ステンレス・セドナゴールド
ブレス・ストラップ ストラップ
タイプ メンズ
カラー ブラック
文字盤材質 セラミック
外装特徴 回転ベゼル
シースルーバック
ケースサイズ 44.0mm
機能 クロノグラフ
耐磁
デイト表示
ヘリウムガスエスケープバルブ
付属品【詳細】 内箱 外箱 ギャランティー

1993年に発表された【シーマスターダイバー300M】は、スピードマスターと並びオメガ コピーを代表する人気シリーズです。
こちらは2019年に発表されたケース径44mmのクロノグラフモデル。
文字盤とダイビングベゼルには耐久性に優れたブラック・セラミックを採用し、文字盤にはシーマスターの初代モデルにあったレーザー加工の波模様を施します。
シースルーバックから覗くムーブメントには、15,000ガウス以上の超高耐磁性能を持ち、スイス連邦計量・認定局METASが認定したマスタークロノメーターのキャリバー9900を搭載します。

しかし、やはりこの比較を考えるきっかけとなったのはInstagramだった。ヴィンテージ300とプロフェッショナル300mは、このソーシャルメディアの主役だ。このアプリが登場した当初から、世界中の時計インフルエンサーがこれらの時計の写真を投稿している。この新しいシーマスターは、Instagramに対する答えのように感じられるので、私はそれがどのように積み重なるかを見てみたかったのだ。

新型シーマスター300を表現するのに最もふさわしいのは、ヴィンテージ風デザインにインスピレーションを得た時計ということだ。このモデルは、特定のヴィンテージ・オメガの焼き直しではなく、むしろヴィンテージの理想形を抽出したものなのだ。このモデルは、古いシーマスターの特定リファレンスをベースにしていると思われるかもしれないが、そうではない。ある意味、だからこそクールなのだ。なぜなら、このモデルはエイジング加工やオールドスクールな魅力を備えている一方で、古いものを復刻するよりも現行シーマスター300のデザインをアップデートしたような、独自の魅力を放っているからだ。

そして、このモデルはソーシャルメディア上でその役割を担っているようだ。シーマスター300は、2021年初めに発売されたものの、多くの時計と同様、店頭に並ぶまでに時間がかかり、その結果、現在のような不合理な熱狂の対象に達する勢いを得ることができたのだ。その勢いを持続できるかどうかは、時間が経ってみないとわからないが。